公務員のための資産運用ガイド

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投資初心者の公務員必見!ドルコスト平均法の仕組みとシミュレーションを徹底解説

公務員の資産運用入門
2026.01.30
笑顔の公務員がドルコスト平均法のグラフを指さす。投資初心者でもリスクを抑えて安心して資産運用を始めるイメージ。

「投資を始めたいけれど、いつ、いくら買えばいいのか分からない」

そう悩む公務員初心者のあなたは、まず「ドルコスト平均法」を理解することが大事です。

公務員の方々は、毎月の収入が一定という最大の強みを持っています。

この安定した収入と最も相性が良く、感情に左右されずに資産を形成していく方法こそが、このドルコスト平均法です。

この手法は、投資初心者にとって「買うタイミング」を見極める難しい判断を不要にし、市場の価格変動リスクを効果的に抑える役割を果たします。

本記事では、ドルコスト平均法がどのような仕組みで、どのようなメリットとデメリットがあり、どのように積立NISAやインデックス投資と組み合わせるのが最も効率的なのかを、わかりやすく丁寧に解説します。

この記事を読むことで、投資に対する漠然とした不安が解消され、自信を持って資産形成の第一歩を踏み出すことができるでしょう。

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ドルコスト平均法の基本知識

ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品に対し、毎月一定の金額を定期的に購入し続けることで、結果的に平均購入単価を平準化する手法です。

仕組みをわかりやすく解説

ドルコスト平均法(注1)の最大の特徴は、「毎月一定の金額」で金融商品を購入することです。

株や投資信託などの商品価格は日々変動します。

価格が高いときには購入できる口数(量)は少なくなり、価格が安いときには購入できる口数は多くなります。

重要なのは「一定額を買い続ける」という点です。

これにより、高い時に多く買い、安い時に少なく買うという、多くの投資初心者が陥りやすい失敗を自動的に避けることができます。

この手法は、購入タイミングという難しい判断を機械的に自動化してくれるため、仕事で忙しい公務員の方にとっても最適です。

注1:ドルコスト平均法(Dollar-Cost Averaging, DCA)

投資のタイミングを分散させ、定期的かつ継続的に一定金額を投資し続ける手法。

購入単価を平準化し、価格変動リスクを軽減する目的で利用されます。

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具体的な購入シミュレーション

ここでは、ドルコスト平均法の具体的な購入例を見てみましょう。

毎月1万円を積み立てるケースで考えます。

基準価額 (価格)購入金額 (一定)購入口数 (量)
1月10,000円10,000円1.0口
2月5,000円10,000円2.0口
3月8,000円10,000円1.25口
4月12,500円10,000円0.8口
合計35,500円40,000円5.05口

【「平均価格」と「平均購入単価」の違い】

多くの初心者が混乱しやすいのが、この2つの「平均」です。

それぞれの計算と意味合いを理解することで、ドルコスト平均法の効果が明確になります。

1.市場の平均価格(4ヶ月間の価格の平均)

これは、単純に4ヶ月間の価格を足して月数で割ったものです。

35,500円÷4ヶ月=8,875円

この「8,875円」は、もしあなたが毎月1口ずつ購入していた場合に支払ったであろう平均価格です。

2. ドルコスト平均法による平均購入単価(あなたの実際の平均)

こちらは、あなたが実際に使った総投資金額を、最終的に手に入れた総口数で割って算出します。

これが、あなたの実際の投資の効率を示す数字です。

40,000円÷5.05口=7921円

【なぜこの違いが生まれるのか?】

注目すべきは、価格が最も安かった2月です。

  • 2月は価格が5,000円と安かったため、購入金額10,000円で2.0口と、他の月よりも多くの量を買い付けることができました。
  • 逆に、価格が最も高かった4月は12,500円だったため、購入できたのは0.8口と、最も少ない量で済みました。

このように、ドルコスト平均法は、価格が安い時に「たくさん」買い、価格が高い時に「少しだけ」買うという、非常に賢い行動を自動的に行います。

その結果、市場の平均価格(8,875円)よりも、あなたの実際の平均購入単価(7,921円)のほうが、約954円も低く抑えられ、効率的に資産を積み上げることができたのです。

メリット・デメリットを徹底比較

ドルコスト平均法は「高値掴みを防ぎ、感情に左右されない」というメリットがある一方、「急激な上昇相場に弱い」というデメリットも理解する必要があります。

ドルコスト平均法のメリットとデメリットを天秤で比較した図。投資判断の際の考慮点を一覧で示す。
メリットだけでなくデメリットも正しく理解し、自分の投資方針を定めることが重要です。

投資初心者が感じる5つのメリット

ドルコスト平均法が特に投資初心者、そして安定収入のある公務員におすすめされる理由は以下の5点に集約されます。

  1. 高値掴みを防げる: 一括投資(注2)のように「価格が高いときに全ての資金を投入してしまう」というリスクを回避できます。購入のタイミングを考える必要がありません。
  2. 感情的な取引を排除: 市場が暴落したときに「恐怖で買えない」、市場が高騰したときに「欲が出て買いすぎる」といった、人間の感情に左右される失敗を自動的になくします。
  3. 少額から始めやすい: 多くの投資信託は100円や1,000円といった少額から毎月積み立てることが可能です。初期の投資金額が少なくても資産形成を始めやすいです。
  4. リスクを平準化: 価格の変動という大きなリスクを「時間」で分散させるため、投資初心者にとって精神的な負担が大幅に軽減されます。
  5. 手間がかからない: 一度証券会社で積立設定を行ってしまえば、あとは自動的に購入が継続されます。忙しい日々の中でも、継続的に資産運用を行うことが可能です。

注2:一括投資(いっかつとうし)

まとまった資金を一度に全て投入して金融商品を購入する投資手法。

購入タイミングを見極める必要があるため、高いリターンを狙える反面、リスクも大きくなる。

感情的な取引を排除し、自動的に積立が実行される様子。ドルコスト平均法のメリットを強調。
自動積立設定をすれば、相場に一喜一憂することなく投資を続けられます。

見過ごせない3つのデメリット

ドルコスト平均法は万能ではありません。

以下のデメリットと注意点も必ず確認してください。

  1. 価格上昇局面で不利になりやすい: もし市場の価格が右肩上がりに上昇し続ける場合、ドルコスト平均法よりも最初から全額を投資する一括投資のほうが、最終的に大きな利益を得る可能性があります。
  2. 複利効果を最大化しにくい: 一括投資と比べると、全額が市場に投入されるまでの期間が長くなるため、その分、資産が利益を生み出す「複利(注3)の効果」の開始が遅くなります。
  3. 手数料負けの可能性: 積立投資の回数が増えるため、もし購入の度に手数料がかかる商品を選んでしまうと、結果的に手数料の負担が大きくなる可能性があります。そのため、手数料が安い(または無料の)投資信託を選ぶことが必要です。

注3:複利(ふくり)

投資で得た利益や利息を元本に加え、それを新しい元本として再び運用することで、利益が利益を生む仕組み。

長期投資の最大の効果と言えます。

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最適な活用法と成功の秘訣

公務員初心者にとって、ドルコスト平均法を最大限に活かすには、積立NISAとiDeCoを活用し、インデックス投資と組み合わせることが成功への近道です。

 ドルコスト平均法と積立NISA、iDeCoの三者を組み合わせた連携図。税制優遇とリスク分散の相乗効果を示す。
非課税制度とドルコスト平均法を組み合わせることで、最も効率的な資産運用が実現します。

積立NISAとiDeCoでの活用

ドルコスト平均法と最も相性が良い制度が、税制優遇を受けられる「積立NISA」と「iDeCo (注4)」です。

  • 積立NISA(注5): 毎月一定額を長期で積み立てることを前提とした制度であり、ドルコスト平均法を前提として設計されています。投資で得た利益が非課税となるメリットがあり、公務員の方も必ず利用を検討すべきです。
  • iDeCo: 毎月の掛金が全額所得控除の対象となる私的年金制度で、こちらもドルコスト平均法による積立が基本です。税金の控除という大きなメリットを享受できます。

これらの制度を利用すれば、ドルコスト平均法によるリスク分散効果に加え、税金の優遇効果も得られるため、初心者にとって最も安心できる資産運用の方法となります。公務員がiDeCoとNISAを併用する最強戦略!資産形成を加速させる3つの秘訣

注4:iDeCo(イデコ)

個人型確定拠出年金の愛称。

掛金が全額所得控除になるメリットがある一方、原則60歳まで引き出せない制限がある私的年金制度です。

公務員がiDeCoを始めるべき理由!最大の税制優遇効果と注意すべきデメリットを徹底解説

注5:積立NISA(つみたてニーサ)

投資で得た利益が非課税になる少額投資非課税制度。

長期の資産形成を目的としており、定期的な積立投資に限定されています。

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公務員が積立NISAとiDeCoを活用し、安定的に資産を積み立て、税制優遇を受けているイメージ。
安定収入がある公務員だからこそ、税制メリットを最大限享受する戦略が必要です。

投資初心者におすすめの運用

投資初心者には、ドルコスト平均法を「インデックス投資(注6)」と組み合わせて行うことをおすすめします。

インデックス投資とは、S&P500や全世界株式などの株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す投資信託を購入する手法です。

  • 手間が少ない: 個別の企業分析が不要で、市場全体に分散投資できます。
  • 低コスト: 一般的に手数料が安いため、長期投資による手数料負けのリスクを抑えられます。
  • 長期的な成長期待: 世界経済は長期的には右肩上がりで成長を続けている傾向があり、その波に乗ることができます。

このインデックス投資を、積立NISAなどの非課税枠で、ドルコスト平均法を用いてコツコツと継続することが、初心者にとって最も失敗しにくい王道の資産形成の方法と言えます。

注6:インデックス投資(Index Investing)

特定の株価指数(市場全体の動きを示す指標)と同じような動きを目指す投資手法。

市場全体に分散投資していることになり、個別の企業の倒産リスクなどを避けられます。

関連記事:投資信託の決定版!インデックスとアクティブの違いを徹底比較|公務員初心者の最適な選び方を解説

2026年最新の賢い選び方

2026年の投資環境では、自動積立の設定と、低手数料の投資信託を選ぶことが、成功へのカギとなります。

インデックス投資との連携戦略

ドルコスト平均法を行う際には、購入する金融商品の「価格の変動性」も考慮する必要があります。

価格の変動(値動き)が比較的大きいインデックスファンドのほうが、ドルコスト平均法の平均購入単価を抑える効果が大きくなりやすい傾向にあります。

  • 低手数料のファンドを選ぶ: 楽天証券やSBI証券などのネット証券会社では、信託報酬(注7)が非常に低いインデックスファンドのラインナップが豊富です。年間0.1%程度のわずかな手数料の違いが、長期間で見ると大きな利益の差となるため、徹底的に安いものを選んでください。
  • 自動設定の徹底: 毎月の積立金額、購入日、引き落とし方法(銀行口座やクレジットカード)などを最初に決めたら、自動積立サービスを利用し、あとは一切手を加えないことが、ドルコスト平均法の成功に直結します。

注7:信託報酬(しんたくほうしゅう)

投資信託を保有・運用してもらうために、投資家が信託財産の中から間接的に支払い続ける手数料。

年率表示され、投資期間が長いほど総額が大きくなるため、低いものを選ぶことが重要です。

コストを抑える金融商品の選び方

ドルコスト平均法で投資を行う場合、以下の点をチェックして商品を選んでください。

  1. 購入手数料: 積立時、購入手数料が無料(ノーロード)であること。これはほぼ必須の条件です。
  2. 信託報酬: 業界最低水準(年率0.2%以下が目安)のインデックスファンドを選ぶこと。
  3. 対象資産: 世界全体に分散できる「全世界株式」や、過去実績が優れた「全米株式(S&P500)」などのインデックスファンドを選ぶこと。

よくある質問と実践のヒント

ドルコスト平均法は長期の継続が重要です。

短期的な損益に一喜一憂せず、あくまで目標達成のために利用すべき手法となります。

ドルコスト平均法に関するよくある質問(Q&A)と、それに対する簡潔で明確な回答の解決イメージ図。
投資を始める前に、抱えている疑問点を事前に解消しておきましょう。

ドルコスト平均法に関するQ&A

質問1. ドルコスト平均法は下落相場が続くとどうなる?

A. 下落相場が続くと、一時的に元本割れ(注8)の可能性が高くなります。

しかし、ドルコスト平均法では、下落している局面こそ安い価格で多くの口数を購入できるため、将来的な利益の種を蒔いている状態と言えます。

相場が回復した際には、その多くの口数が大きなリターンを生む期待が持てます。

短期的な損失に惑わされず、淡々と積み立てを続けることが最も重要です。

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注8:元本割れ(がんぽんわれ)

投資した金額(元本)よりも、その時点での資産の価値が下がってしまう状態。

投資では常に起こり得るリスクであり、長期投資では一時的なものとして捉えることが重要です。

質問2. 毎月の積立金額はいくらがおすすめ?

A. 毎月の積立金額は、生活防衛資金を確保した上での余裕資金で行うのが基本です。

公務員の方であれば、将来のライフプランを考慮し、積立NISAの上限額(年間120万円など)やiDeCoの上限額(月12,000円)を目標にすることをおすすめします。

無理のない金額から始め、慣れてきたら徐々に金額を増やしていく方法がおすすめです。

質問3. 途中で積立を止めたり、金額を変更したりしても良い?

A. はい、積立の設定はいつでも変更・停止が可能です。

急な出費で資金が必要になった場合は、無理せず積立を停止したり、金額を減らしたりしてください。

ただし、ドルコスト平均法の効果は「長期間続けること」で最大化されるため、経済的に可能な限り継続することが資産形成の成功に繋がります。

まとめ:今すぐ行動すべきこと

公務員という安定した立場を最大限に活かし、積立NISA口座を開設しましょう。

ドルコスト平均法で低コストのインデックスファンドへの自動積立を開始することが、資産形成の最終的な解決策となります。

ドルコスト平均法は、投資初心者にとって「リスクを減らし、時間を味方につける」という、最も理にかなった賢い投資手法です。

公務員という安定した収入を持つあなたは、この手法と非常に相性が良いと言えます。

投資の成功は「いつ買うか」ではなく、「良い方法で、どれだけ長く続けるか」にかかっています。

本記事で得た知識をもとに、以下の行動を今すぐ起こしましょう。

  1. 積立NISA口座を開設する: ネット証券を選べば、無料で簡単に開設手続きができます。
  2. 低コストのインデックスファンドを選ぶ: 全世界株式やS&P500などのインデックスファンドを選びましょう。
  3. 自動積立設定をする: 毎月無理のない一定額で、自動的に購入が継続されるよう設定すれば完了です。

あなたの安定した未来は、今日、この瞬間からの行動によって築かれます。

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安定した資産形成は、口座開設と自動積立の設定というシンプルな行動から始まります。

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サイト外参考情報

投資判断はご自身の責任で行う必要があります。

制度の詳細や最新の情報は、以下の信頼できる情報源をご確認ください。

  • 金融庁公式サイト: NISA制度やiDeCo制度の詳細、投資信託の基礎知識については、金融庁の公式サイトで最新の情報を確認しましょう。
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