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将来の資産形成のために投資を始めたいけれど、大切なお金が減ってしまうのは怖い。
そう感じている公務員や初心者の方は多いのではないでしょうか。
特に安定した職業である公務員の方は、リスクに対して慎重になる傾向があります。
しかし、預金だけでは物価上昇の影響で実質的な資産価値が目減りする状況において、投資は避けて通れない選択肢となっています。
投資の世界で使われるリスクという言葉は、日常的な危険という意味とは異なり、収益(リターン)の振れ幅を指します。
本記事では、投資の基本であるリスクとリターンの関係性を、2026年に向けた最新トレンドを交えて詳しく解説します。
この記事を最後まで読むことで、ご自身のリスク許容度を把握し、自信を持って資産運用の第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
【2026年版】公務員の投資初心者向けガイド|失敗しない資産形成の始め方とおすすめ商品を紹介
投資におけるリスクとは「価格の振れ幅」のことを言います。
高いリターンを期待するなら、それに応じた大きなリスクを受け入れる必要があるという相関関係を理解することが不可欠です。
一般的に、投資におけるリターンとは、資産運用によって得られる収益のことを指します。
これに対し、リスクとは将来得られる収益が不確実であることを意味し、具体的には「期待されるリターンからのブレの大きさ」を標準偏差などの数値で表します。
リスクとリターンの間には、ハイリスク・ハイリターン、あるいはローリスク・ローリターンという明確な関係が存在します。
元本保証がありながら高い収益を得られるような、いわゆる「うまい話」は存在しません。
もしそのような勧誘があれば、それは詐欺的な金融商品の可能性が高いと判断すべきです。
資産運用の世界では、以下の要因によって価格が変動します。
これらを正しく学び、どの程度の損失なら耐えられるかを考えることが、長期的な資産形成の基礎となります。
注1:標準偏差(ひょうじゅんへんさ) 数値の散らばり具合を表す指標。
投資においては、価格の振れ幅(リスク)の大きさを測定するために用いられます。
リスク許容度とは「自分がどれくらいの損失に耐えられるか」の度合いのこと。
年齢、資産、性格などに基づき、自分に最適な投資範囲をあらかじめ設定することが成功の鍵です。

投資を始める前に、まず自身のリスク許容度を確認しましょう。
リスク許容度とは、運用結果がマイナスになった際、精神的・経済的にどの程度の状況まで耐えられるかを示す尺度です。
公務員の方の場合、毎月の給与が安定しているため、経済的なリスク許容度は比較的高いと言えます。
しかし、個人の性格や家族構成によって判断は異なります。
以下の項目を参考に、ご自身の設定を確認してみてください。
リスク許容度を無視して高い収益ばかりを追い求めると、相場の下落時に狼狽売りをしてしまい、大きな損失を確定させる結果になりかねません。
自分のペースで無理なく続けられる範囲を見極めることが、日本証券業協会なども推奨する健全な投資行動です。
特定の商品に資金を一括投入せず、複数の資産を組み合わせるポートフォリオ運用(分散投資)を行うことで、リターンを維持しながら全体のリスクを抑えることが可能です。
リスク管理の王道は分散投資です。
「卵を一つのカゴに盛るな」という格言がある通り、投資対象を分散させることで、一つの要因による影響を小さくできます。
具体的な分散の方法には以下のような種類があります。
これらを組み合わせた資産配分の一覧をポートフォリオと呼びます。
例えば、2026年に向けては、世界的な金利動向や地政学的なカントリーリスクを考慮し、特定の国に偏りすぎないグローバルな視点での構築が求められます。
また、最近ではサステナビリティ(持続可能性)を重視したESG投資も一般化しており、企業の社会的な価値が将来の株価に影響を与える重要な要因として採用されています。
注2:カントリーリスク 投資対象の国における政治・経済情勢の変化によって、投資した資産の価値が変動したり、回収が困難になったりする危険性のこと。
投資信託、株式、不動産はそれぞれ異なるリスク要因を持っています。
それぞれの仕組みを理解して自分の目的や状況に合ったものを選択することが重要です。

投資信託は、多くの投資家から集めた資金を運用の専門家(ファンドマネージャー)が複数の有価証券に投資する仕組みの商品です。

個別企業の株式を直接購入する株式投資は、期待リターンが高い一方で、価格変動も大きくなります。

マンション経営などの不動産投資は、賃料収入という安定した収益が期待できる実物資産への投資です。
投資開始後は継続的な管理が重要です。
定期的なリバランスや新NISA制度の有効活用によって、資産の成長を最大化させることができます。
投資は「買って終わり」ではありません。
市場の変化に伴い、最初に決めたポートフォリオのバランスは崩れていきます。
例えば、株式が上昇して資産全体に占める割合が大きくなりすぎた場合、リスクが想定以上に高まっている状況と言えます。
この時、増えすぎた株式を一部売却し、比率が下がった債券などを買い増す「リバランス」を行うことで、当初のリスク水準に戻すことができます。
また、2026年にかけても引き続き重要なのが、NISA(少額投資非課税制度)の活用です。
運用で得られた利益に税金がかからないこの制度を利用することで、実質的なリターンを大きく向上させられます。
金融商品取引業者(証券会社など)が提供するツールやレポートを活用し、最新のマーケット情報を定期的に確認する習慣を身につけましょう。
関東財務局などの公的なお知らせにも目を通し、詐欺的なサービスに騙されない知識を身につけることも立派なリスク管理です。
注3:リバランス 相場変動によって変化した資産配分の比率を、定期的に元の計画通りの比率に修正する作業。
関連記事:【2026年版】公務員が積立NISAを始める完全ガイド|3年目の運用実績とおすすめ金融機関
ここでは、初心者が抱く代表的な疑問を解消し、不安を自信に変えることで、長期的な運用の継続を支援します。
ありません。
もしそのような説明がある場合は、仕組みを十分に理解していないか、虚偽の説明である可能性が高いです。
収益と危険は常に表裏一体の関係にあることを忘れないでください。
いいえ。
投資信託も、組み入れている株式や債券の価格が下がれば基準価額は下落し、損失が生じることがあります。
ただし、複数の銘柄に分散しているため、一企業の倒産による致命的なダメージを抑える効果はあります。
日本国内の資産(円建ての商品)だけに投資すれば為替リスクは避けられます。
しかし、日本円自体の価値が世界的に下がった場合(円安・インフレ)、購買力が低下するリスクを負うことになります。
外貨資産を一部持つことは、円安に対するリスクヘッジにもなります
投資におけるリスクとリターンの関係性を正しく理解することは、暗闇の中を歩くための地図を手に入れるようなものです。
リスクをゼロにすることはできませんが、分散投資や長期運用、制度の活用によって、許容できる範囲にコントロールすることは十分に可能です。
特に公務員の方は、自身の強みである「安定した収入」を活かし、時間を味方につけた積立投資から始めるのが理想的です。
2026年に向けた不確実な経済情勢の中でも、正しい知識を持って行動すれば、将来の自由を手にする確率を高めることができます。
まずは少額から、自身のポートフォリオを作成してみることから始めてみませんか。
より具体的な商品の選び方については、以下のリンクも参考にしてください。
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